2010年 01月 17日
ストーリーテリングと「本当に大事なこと」 |
今日は、第一回目のストーリーテリングの日でした。
この授業を受け持っている先生の「語り」が素晴らしくて。
普通のオバチャンなのですが、語り始めると、それはそれはとてもお上手。
一気に物語の世界へ引き込まれます。
語る前に大切なのは、まずは緊張感や恐れをなくすこと。
物語の中に入っていって、生み出すように語ること。
後は、受けてにゆだねてしまえばいい・・。とのことでしたが。
人前で語る、これはとても難しい。本を読むのは、あんまり難しくない。
語る、ということは、自分をさらけだすこと。ここが、本を朗読することとの違い。
さてさて、今日はわたしも語ってきました。
英語がうまくない、というところで、聞き手のみなさんがとても親切。
あちらの方がハラハラしているのが伝わってきます。
親切な人ばかりなので、受け入れてくれる土壌が心にあったのですね。
「シンプルで無駄がない。物語に引き込まれた。ファービュラス!!」と
たいそう褒めてもらいました。
オーバーリアクションなアメリカ人にとっては、
わたしの日本人らしい、控え目に語る、ということも新鮮だったよう。
「語り」の魅力を発見した日でした。
***
シュタイナー学校で毎朝行われる、早口言葉にお祈りの言葉、指遊び、縄跳びもしました。
音楽では、ペンタトニックフルート。
5音階を楽しみます。この梨の木でできた笛、やっぱり美しい。
8時半から3時半までを学校で過ごすのだけど、不思議と疲れない。
普段だと、2時間も英語に漬かるとどっと疲れてしまうのだけど、反対に元気になる気がする。
ここに毎日通う娘が、ちょっとうらやましい。
そりゃ、学校が好きなはずだわ~と納得。
落ち着いていて穏やかで、人間のリズムに沿って流れるように。
***
問題は、「神秘学、テオゾフィー」のクラス。
日本語訳とにらめっこしながら、読んでますが、ピンと来ない。
それでも、雰囲気だけは掴みたいと思いながら参加してます。
それでも、ほほぉと思ったことがひとつ。
自分の体の境界線はどこか、というお話。
鼻の境界線は??・・・自分の鼻の周りに漂う空気まで。
耳の境界線は??・・・音の深さまで。
では、目の境界線は?・・・・見えるもの全て。 そう思った。目が一番、感覚の世界が広いと思った。
そこで先生。
「この容器の中身が見ますか?」
「机の中は?チョークの中身は??」
・・・・
何も見えなかった。(当たり前だけど。)
私の目に見えるものは全て、その物の表面だけだった。オーマイガッッ!!
*******
「本当に大事なことは、目には見えないんだよ」
「星の王子様」より
本当に大事なことどころか。
by downtoearthusa
| 2010-01-17 07:37
| シュタイナー教育